キョーフの親知らず　

　とうとうこの日がやってきました。

　親しらずを抜く日です。
　生えてきて数年。

　あんなに一生懸命みがいたのに。

　絶対残すぞーっ！！と張り切っていたのに。


　虫歯になってしまいました。

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　麻酔をかけてから、先生が何回引っぱっても抜けないので、
　だんだん怖くなってきました。


　「抜けないので、今回はやめにしましょう」


　・・・なんて言葉も期待したのですが、残念ながら期待ハズレ。
　
　バキバキーー！！！

　きゃ〜っ！！！！（心のさけびっ！）

　初めて数分後、抜けました。
　私には何十分にも感じた（長かった！）
　
　普通根っこは2本なのですが、
　4本もあったらしくて、しかも曲がっていたらしい。
　見せてもらったら、根っこがちょっと「し」の字になってた。
　だからなかなか抜けなかったみたい。
　この歯は大好きだった馬との格闘の日々を思い出す歯でした。

　おかあさん馬の突然の腹いた。

　夜中まで何本も点滴をし、寒い中みんな交代で曳き馬。
　馬も死にそうでしたが、私達も死にそうでした（ほんとに）

　この時期にしか歯医者にいく機会がなかったものの仕方がない。
　自分の歯くらいくれてやるわ。


　そう思っていたら、実現してしまいました（笑）

　あの子がしあわせでいてくれるならそれでオッケー。